アニメ「推しの子」1期の各話感想

アニメ・マンガ レビュー

2023年4月から放送されたアニメ。「推しの子」の各話を視聴して感じたことをUPしていきたいと思います。感想の前提についてですが、感想にはネタバレが含まれるのでご注意下さい。それと私は原作コミックは未読です。視聴してテンションが上がった状態のまま書く場合も多いと思うので、考察というより妄想的な文章もあると思います。原作を読んでる人にしたら「バカなの?」と思うような内容もあるかもしれませんが、そこは大目に見てもらえると助かります。また、文章がダラダラ長くなるを避けるため、基本的に登場人物の敬称は省きます

第1話「Mother and Children」の感想

アニメ初見時、私は事前知識ゼロ。観たのは「人気作みたいだし、何となく面白そうだからチェックしておくか」という程度の認識でした。そのおかげで、作品をまっさらな状態で観ることができて凄く楽しめました。

冒頭、産科医のゴローにキレッキレのツッコミを入れる看護師との会話で、作品世界に引き込まれました。また、その時点ではギャク主体のアニメだとばかり思っていました。アイドルの子供として転生するという設定も、その流れで違和感なくすんなり入って来ました。適当な言動の多い星野アイや双子同士の会話など楽しいシーンばかりで、少し強引な展開もまったく気になりません。また、芸能界の裏知識を分かりやすく解説してくれるのも好印象です。

気になったシーンその1。ゴローは「B小町のアイ」のファンですが、自身のスマホの待ち受け画面は「天童寺さりな」になっていて、冒頭のゴローが看護師に語る内容は、本音である可能性が高いと察せられます。また、エゴサーチで「作り笑顔」を指摘されて気にしていたアイが、双子の「ヲタ芸」を見て思わず「素の笑顔」をしてしまい、それが好印象だと分かると「これが良いのね~。覚えちゃったぞ~」と呟くシーンは特に印象的で、アイの性格の一端に触れたシーンのように感じました。

気になったシーンその2。五反田監督とアクアの初会話シーンも印象深い。最初から仲良く話している様が、後の師弟関係への伏線になってますね。あと「有馬かな」さんの初登場シーンも良かった。「重曹を舐める天才子役」っていうルビーのボケに始まり、アクアの演技に強い対抗意識を燃やして悔しがる様など、短いシーンながら強烈な印象を残す場面でした。更にアクアの「コミニケーション能力」を評価する五反田監督の指摘も、後の重要な伏線でしょう。それに、アイとルビー2人のダンス場面も良かったです。さらに、ルビーの何気ない「処女受胎」発言が、アイの悲劇への呼び水となる場面。ギャクとシリアスが入り交じる様が少し怖い・・・。

怒涛のクライマックスシーン。本当にビックリした。漠然と、このまま親子のドタバタ劇を楽しめると思っていたし、もっとソレを見たかった。また、自分の過去を語る瞬間のアイの暗い目が、斉藤壱護社長に「いいんじゃないの」「嘘をつけるのも才能」「こいてけ、こいてけ」などと諭されて、瞳を輝かせる場面も凄く良かった。そして、そして・・・アイに降りかかる災難。ギャグシーン連続からの落差がエグい。初見で観てるこっちは完全に油断してました。心を引き裂かれるような圧巻のシーン。アイの「ルビー、アクア、愛してる」の一言に加えて、ルビーのネット中傷に対する「魂の叫び」は、何度観ても泣けて仕方がない・・・。

エンディングシーン。初見で「アイが死んで物語はどうなるの???」と呆然としましたが、そこからの、アクアが犯人である可能性が濃厚な父親への復讐を誓う場面になり、「うわーーー、これ復讐劇かよ!?」とビックリして、呆けたようにエンディング曲を聞いていたら、最後に双子の1才の誕生日を祝うアイのビデオメッセージが流れて、また泣きそうになる。感情が渋滞してゴチャゴチャになってしまった感じ。

雑感。本当に凄い作品に出会ったなと思いました。もっと「親子のドタバタ劇」が観たかったですが、そういう惜しさみたいなモノがあるからこそ、アクアが復讐を誓うことに共感できる面があるのも事実なのが・・・うーーーん。それと、1話でアイの最後まで一気に描ききったからこその感動や驚きがあったと思うので、制作会社さんが最初からこの尺で放送を目指していたという点に、深く敬意を評したいです。 これがキッカケで、私の中でアニメ熱が急上昇してしまいました。そこから、原作者が「赤坂アカ」先生であることを知り、同じ赤坂アカ先生が原作のアニメ「かぐや様は告らせたい」も視聴して、これもドハマリしました。蛇足ですが、その辺の流れは下記の記事にUPしてあります。

第2話「三つ目の選択肢」の感想

一途にアイドルを目指すルビーの様子を見ると、アイを失ったショックを乗り越えて、明るい方へと真っ直ぐに進んで成長したことが察せられる。アクアが「悪い意味」で復讐を遂げるために全力を注いでいるだけに、2人の姿は対照的・・・。苺プロの斉藤壱護は失踪して、斉藤ミヤコが交代で社長になっているのも印象的。ミヤコがルビーとアクアの親としてだけで無く、芸能プロの社長としても手腕を発揮しているのが凄すぎる。アイのスキャンダルを売ろうとしてた時とは、まるで別人のよう。

アクアのルビーに対する過剰な態度は、シスコンというより過保護すぎな父親のように感じます。ミヤコとの関係にしても、実の親子に近いようなルビーとミヤコに比べて、アクアとミヤコは少し距離を感じるような。とは言え、アクアが五反田監督やミヤコを信頼しているのは伝わってくる。ミヤコにルビーの芸能界入りを止める相談をしてたり、監督にモノローグで「子供部屋おじさんの言うことは響かねえな」と考えつつも、監督の言葉を意外と真剣に聞いてたり。アクアの素直じゃない性格が垣間見える場面だと思いました。

ラストで久しぶりの再会となった有馬かなが登場したのも特に印象的。ルビーからお約束の「重曹を舐める天才子役」とボケられて「9秒で泣ける天才子役」と自称してましたが、昔より1秒だけ早く泣けるようになったのかい? 一般科を受験したアクアに「何でよ!?」と軽快にツッコミを入れる様子もコミカルで、本当に良いキャラです。

第3話「漫画原作ドラマ」・第4話「役者」の感想

アクアと再会して嬉しそうな有馬かなが微笑ましい。暗黒期を経て人間的に成長した感じも好印象で、4話を観終わった頃には、すっかり魅了されました。私の中で、このアニメでの推しは有馬かなさんに確定しました。

印象深いシーンその1。アクアがアイの交友関係を調べるために、アイの古い携帯のパスワードを総当りで突破する様に、鬼気迫るモノを感じました。4年もトライし続けるなんて、尋常な忍耐力じゃない・・・。また、有馬かなにドラマ出演に誘われても断固拒否していたのに、アイの携帯アドレスに名前のあったプロデューサーの名前を聞くなりOKする様も印象深い。

印象深いシーンその2。「こうやって、実力が評価される時が来たのよ。本当に続けてきて良かったって思った」「こんな、前も後ろも真っ暗闇な世界で、一緒にもがいているヤツが居たんだって分かって、それだけで十分」と語る有馬かなだが、実は「使い勝手が良い」「ギャラもタダ同然でネームバリュー使えるから得をした」「演技にうるさいのだけは面倒だけど」などと、プロデューサーに酷い扱いをされているのを知ったアクアが、静かに怒る様子が印象的。 自分には大した演技力は無いと自覚しながらも、前に五反田監督から助言されていたように「自分の持っている武器」を十二分に駆使して、ドラマのクライマックスシーンを素晴らしいモノにする様に感動させられました。加えてそこには、決められた演出プランを変更しても、現場スタッフは優秀だからOKが出るとの読みもあったのだろうか? 有馬かなの本気の演技にハットさせられる表情も垣間見えた。このアクアの奮闘が、有馬かなのハートをがっちりと掴んだのも必然か。アクアに彼女が居ないと知って微笑む姿は完全に「恋する乙女」。原作者に「この作品は、有馬さんの演技に支えられていたと思います」とお礼を言われて涙ぐむ姿といい、キュートさ全開!!

印象深いシーンその3。芸能科に入学して、周りとの格差に焦るルビーが、ミヤコにグループ結成を急いで欲しいと頼むのを聞いたアクアが「フリーなら、居るじゃん」「フリーランスで名前が売れている割に仕事が無くて、顔がカワイイ子」と、有馬かなをプッシュ。アクアの中で有馬かなの評価が高いことが察せられて興味深い。4話を初見した時には「このアニメのヒロインは有馬かなですか?」と思ってました。しかし、その認識は7話の視聴後には「無い」と改めることになりますが・・・。

第5話「恋愛リアリティーショー」の感想

ピエよんが全部持っていったーーー!? 以上。で、終わらせても良い位に強烈なインパクト。辛口毒舌な有馬かなを「ボク年収1億だよ」の一言で「なめた口きいてスンマセンでした」と黙らせるシーンが特にツボだった。それと、2話でサラッと語られていた「ネットタレントのマネジメントに手を広げて運営は成り立っている」という伏線がキレイに回収されましたね。それにしても、アニメ公式が「ピエよんダンス」をやたら推すのは何なんだ? あと、ユニット名が「B小町」でホントにOKなの?

アクアから有馬かなへの「大事な話があるんだけど、放課後ちょっと、時間作れない?」との連絡に、ウキウキな有馬かながメチャキュート。ルビーからの「有馬かなさん、私とアイドルやりませんか?」との誘いを断ろうとするも、アクアからの「有馬は、そこらのアイドルよりずっとカワイイ」「有馬になら、大事な妹を預けられると思ってる」「有馬のこと、信頼して頼んでるんだ」などのゴリ押しに逆らえずOKしてしまう様が微笑ましいというか、お人好しと言うか。

ルビーと有馬かなが、アクアが出演する「ガチ恋」を見ながら、普段とはまるで別人のようなアクアに、息の合った毒舌を吐くシーンはワロタ。恋愛リアリティーショーの裏側を知れるのも興味深い。また、ルビーの「私が嫌いなタイプと兄が付き合うのは嫌なワケ」という反応からは、意外とブラコン気味な面も見えたのが印象的でした。

第6話「エゴサーチ」・第7話「バズ」の感想

この回について語るは正直言って怖い。実際に取り返しようのない被害を被っている人が居る問題だけに、安直に批判も養護もできない。似たような経験のある人にとってはトラウマを呼び起こすような内容で、視聴して内容の善し悪しを判断することは耐え難い思いだろうと想像できる。その反面、視聴者に対して番組を見る上で「あくまでもショー」という前提条件を周知したり、出演者に対する自己防衛策として、「特定のシーンをオンエアされたく無い時はNGを出せば良い」「素のままで出演するよりキャラを演じていた方が万が一のダメージが少ない」というメッセージも盛り込まれている。加えて、制作側には「大人がガキ守らなくてどうすんだよ」という問題提起もされている。 誰の目線に立って作品を観るかによって評価が分かれるのではないでしょうか?

私個人としては、黒川あかねさんが傷ついてボロボロになる様は、観ているだけで辛くてメンタルが酷く削られる思いでした。でもその後、あかねが仲間に助けられて前向きに進み出したことには希望を感じられました。また、作中でアクアが語った「人は簡単に死ぬ。誰かが悲鳴をあげたら、直ぐ動かなきゃ手遅れになる」という言葉は、忘れないでおきたいと思います。

ラストシーンについて。黒川あかねにアイが「憑依」した瞬間の、アクアが息を呑む様が特に印象的。普段から本音を出したがらないアクアが、思わず素の反応を見せた。これを見た時に、「有馬かながヒロインという線は消えた」と思わずにはいられなかった。とんでもないインパクトのあるシーンでした。この次のオンエアが、総集編またぎで2週間後になりましたが、すごく長く待ち遠しく感じました。とは言え、初回が長尺だっただけに、制作サイドの負担を考えると必要なインターバルだった思いますが。

第8話「初めて」の感想

まず、公式ツイッターがネタバレしてた件について。短い内容でしたが、それが8話の重要な情報をバラしてしまう内容だったのが残念でなりませんでした。それを知らなければ、さらに楽しめた箇所がありました。1話の視聴時には事前情報ゼロで、新鮮な驚きなどを感じてスゴく楽しく観れましたが、人気が沸騰してからは、原作情報をシャットアウトしようとしても漏れ伝わってしまうのが困りものです。それにしても、まさか公式さんからネタバレがあるとは思いませんでした。加えて、「Amazonプライムビデオ」のエピソード説明にも同じ内容が記載されていました。どうやら、制作サイドはこの情報はネタバレしてもOKという認識のようで・・・。

次に、私の推しである「有馬かな」さんについて。キャラの立ち位置が完全に「報われないポジション」に固定化されてしまった感が否めない。恋愛感情ダダ漏れな様子がメチャクチャ魅力的なのに、(アクアが「何の打算も無くムダな会話ができる相手」として有馬かなを選んではいるものの)意中のアクアには微塵もその気がないのが可哀想すぎる。このままだと闇落ちしそうで心配。私自身が「選ばれない側」の人間なだけに、余計に応援したくなる。

加えて、気になったシーンについて。「ガチ恋」クライマックスで、アクアのキス中の表情が描かれなかったのが気になります(黒川あかねが素に戻ってたのが印象的でした)。モノローグでは「黒川あかねは使える。ここで手放す訳にはいかない」と語っていましたが、これは「前世の心情」比率が高めに感じます。もう1つの「アイの子」としてのアクアの気持ちはどうなのか? 打ち上げで「女優として強い興味を持っている」と言っていましたが、恋愛感情が無いという部分はどうだろう? 本当に無いと言い切れるのか? アクアは恋愛関係のセンサーは鈍いように見えます。「俺は黒川あかねに星野アイの幻影を見てるだけ」だから「恋愛感情じゃない」と結論づけてましたが、そういう”好きになり方”も全然ありなのでは? あと、キャッチボールのシーンでは「人間の思考は体の発達に大きく影響を受ける」「精神の方が体に適合していく」というモノローグもありましたし、「アイの子」としての自分は決して小さい存在では無いのでは? 「アイを演じる黒川あかね」に動揺して揺れ動いた感情こそ、素の自分が素直に現れた状態なのでは???

また、黒川あかねは「アクア君は私を異性として見てないでしょ」と言っていましたが、さすがに「アイの子」としてのアクアの感情までは、データも無いし読めないのでは? それに、その読みは「断言できないからカマをかけている」という側面もあるのでは? アクアの心の中には「利用価値」だけで無く「好き」な気持ちも隠れているのでは? 実はアクア自身にも自覚できていない部分もあるように思える。 まあ私の予想は十中八九、大外れでしょうけど・・・そういった複雑な心理も含んだキャラ造形がされているように感じるのは確かです。

それとMEMちょさんについて。いきなり「B小町」加入ルートに突入しましたね。オープニングアニメの「舞台に出る後ろ姿」で加入するのは確定してましたが、これでいよいよ「B小町」が本格始動しそうです。 MEMちょはしっかりと「地に足の付いたキャラ」だと思うので、安心して見ていられる存在だと感じます。逆に安定感があり過ぎて、存在感は薄くなりそうではありますが。

その他雑感。繰り返し観れば観るほど、色々な発見もできるような伏線も練り込まれてるように感じます。加えて、タイアップ用に盛り込まれている箇所も多い感じが。アクアと有馬かなのキャッチボールからの「もしかして始球式アイドル狙えちゃう?」(既に、GIANTSコラボと声優さんが野球の始球式に出ることが決定済み)や、有馬かなが「ガチ恋」を競馬の「馬の掛け合わせ」に例える下りなど。何というか「全方位に配慮している」というのがヒシヒシと伝わってきます。

第9話「B小町」の感想

今週の有馬かなさん。「B小町」のメンバーが揃って、いよいよ本格始動ですが、有馬かなはアイドル活動に乗り気でない。元々の動機がアクアへの恋心(で、間違い無いよね?)だけに、「ガチ恋」でキスシーンなんて見せられて、テンションだだ下がりするのは当然の結果。そのせいで「B小町」のセンター決めでも消極的だし、ダンスレッスンも辛そう。それと、アクアには意識的に冷たく接していても、アクアが読んでる本をチェックして自分も読むという複雑な態度が痛々しい。見てるこっちまで切なくなる。また、アクアが有馬かなの心情をこれっぽちも理解しないまま、中途半端に親しげなものだから、余計に辛いだろうなと・・・。

印象深いシーンその1。ルビーがアクアの交友関係を見て、スゴく複雑な心境そうなのが興味深い。揃いも揃って曲者ばかりなのがまた・・・そのルビー自身にしても、転生者という意味で同類っていう。 また、ルビーがMEMちょの年齢を知った時に「アイドルをやるのに年齢なんて関係ない。だって、憧れは止められない」と言うのを見たアクアが「またウチの妹は綺麗事を」と言ってましたが、あえて目を見せないのが凄く気になる。このアニメでは、人物の感情を目で表現することが多いですが、それを隠すのには特別な意味があると思われます。もしかしたら重要な伏線かもしれませんが、回収が何時になるのか予想もつかないだけに忘れそうです。

印象深いシーンその2。アクアがプロデューサーからアイの逸話を聞くシーン。芸能界の裏側も興味深いですが、アイが「劇団ララライ」のワークショップに参加していて、しかもその後に「一気に大人の顔になった」とは!? こうなると、「ララライ」に所属する黒川あかねの存在感が余計に増す訳で・・・。あ、有馬かなさん、ホントに損な立ち位置だと。また「B小町」のセンターに座らざるを得ない状況でもあるし・・・。キャラ自体はフル活用されているし、愛されているんだろうけど、この立ち位置の不憫さは何なんだ? まるで「好きな子に意地悪してしまう小学生」が仕組んでいるような・・・。それとも、私が有馬かな推しで、必要以上に贔屓目だからそう感じるだけなのか?

補足事項。私は決して、作品に不満がある訳ではありません。とても楽しく視聴させて貰ってます。私の感情移入っぷりが偏っててキモイだけのお話ですので、そこだけ補足捺せて下さい(これ、ちゃんとフォローになってる?)

第10話「プレッシャー」の感想

今週の有馬かなさん。今回に限らず、ジェットスターのように感情の上昇・下降を繰り返しますね。偽ピエヨンの登場時に「もしかしてアク・・・」ってモノローグが入るのがもうホントに居たたまれない・・・。しかも、無理やり「B小町」のセンターを引き受けた上に、2人を守るプレッシャーを抱えて苦しむ。更にフェス本番の前日に偽ピエヨンの正体がアクアだと知ってしまい、(偽ピエヨンと妙に気が合っていただけに)不眠だけで無くアクアへの複雑な心情も重なり、精神的な不安定さに拍車が掛かる厳しい状態。このコンディションでフェスを成功させるなんて、難易度高すぎじゃないか? ルビーの励ましだけで乗り切れるのか、次回が気になってしょうがない。 前にも増して、有馬かなを応援したくなる回でした。

ルビーがアイドルを目指す理由は、前世の主治医であるゴローの存在が大きいという事が分かりました。「天童寺さりな」がゴローを好きだったのは明らかですが、今でもゴローへの思いは色褪せていないんですね。今後、アクアとルビーがお互いの前世を知った時への重要な伏線になりそうです。

有馬かながアクアへの文句をマシンガンのように語りながらも、端々から隠しきれない「好き」の片鱗が漏れ伝わるコトに、MEMちょの頭が混乱する様子も印象的。MEMちょなら有馬かなのアクアに対する複雑な思いに、そろそろ気が付いても良さそうな気もしますが・・・。

次回でアニメ1期も最終回。楽しみでもあり寂しくもある。まだ未発表ですが、人気があるだけに2期が制作されるのは間違いないでしょうが、それが何時になるのか? 待ちきれずに原作を読みたくて仕方がないが・・・。

第11話「アイドル」の感想

今週の有馬かなさん。フェスでの1曲目をそつなくこなすが、客席のサイリウムは他の2人を推す光ばかりで辛そうなのが不憫。モノローグでの「ファンですら見てるのは、昔の私の面影だけ」って、そのメンタル状態で活動するのは苦行でしかないだろ!? そりゃあ、性格がどんどん悪い方に歪んでいくでしょうよ・・・。しかしそんな暗黒な心が、アクアの「箱推しヲタ芸」(サイリウムを有馬かなの「白」だけ単独持ちしてるのが、微妙に優遇されてて心憎い演出)で救われて本当に良かった良かった。「あんたの推しの子になってやる!!」という決意も健気でイイ。その気持の一端がアクアに届いていた演出も見逃せないポイントでした。 またイベント帰りでの、ミヤコ社長のさり気ないフォローがナイス。MEMちょも有馬かなの心情にハッキリ気が付きましたね。 そしてそして、アクアがレッスンでピエヨンに変装していた理由を「だって・・・お前、俺と話してくれなかったじゃん」と聞いてテンション急上昇してご機嫌になる様がキュート。頑張れ!! でも、黒川あかねとの「業務デート」に駆けつけるの早すぎじゃないか? 「こういう投稿から悪質なファンに追いかけられてストーカー被害にあうコトもある」って、モロにブーメラン案件なのでは!?

1期終了と同時に2期制作決定のアナウンスが出ましたが、放映時期は未発表なのが残念です。とは言え、できるだけ早く観たい気持ちはありますが、ヘタに急いでクオリティーが下がるよりは、万全の体制で制作して欲しいです。

2期のスタートは、「2.5次元舞台」でのアクア立会の元での「有馬かなvs黒川あかね」直接対決ですか!? 2人とも役者としてバチバチのライバルであり、水面下では恋のライバルでもあるか・・・。対抗意識がドン引きするホド強過ぎる(鏑木Pの差金か・・・ホントに敏腕だな)。続きが楽しみで仕方がない。 それと今回で、アクアの「ゴロー的な心情」としては、有馬かなに親しみを持っているというのが明確になったのが印象的でした(恋愛的な感情とは別にも思えるが?)。「アイの子供的な心情」としては、黒川あかねの「アイ憑依演技」に心惹かれてましたし、アクアがどちらかを選ぶとしたら、心情の比率が大きい方に傾くのでは? 加えて、ルビーの「先輩と居る時は、チョッと昔のお兄ちゃんみたい」という指摘も、重要フラグになりそうです。 とは言え、アクアが今後もし、ルビーの前世が「天童寺さりな」だと知ったら、2人の存在が消し飛びそうではありますが・・・どうなるのやら。

番外編:「視点B」朗読動画の感想

2023年09月13日にYoutubeの「TVアニメ【推しの子】公式チャンネル」にて、第一話が劇場公開された時に、劇場入場者プレゼントとして配布された貴重な小説「視点B」が、朗読動画として無料公開されました。

初代「B小町」のメンバーの視点で描かれた「星野アイ」との逸話を題材とした小説。それがアニメでアイを演じた「高橋李依」さんによる朗読動画として公開。動画の尺は何と1時間10分の長さ!! しかも内容はとてもオマケとは思えない位にクオリティーが高い。これを無料公開してくれるとは太っ腹すぎる!!

アイドルの裏側を描く前半も興味深いですが、更に後半、アイの人となりをメンバー視点で掘り下げる内容がすごく良い。普段は強固なATフィールドに覆われたアイの本音の一端が感じられて、物語の世界に引き込まれてしまいました。作中、あまりに早く退場してしまった「星野アイ」という魅力的なキャラ。できれば今後も、サイドストーリーとしてアイの話を描いて欲しい。

アニメ1期視聴後に、原作コミックを購入

1期の視聴を終えた後、2期があるのは知ってましたが待ちきれず、原作コミックを発売済みの全巻、Kindleで購入しました。その後も、雑誌の無料公開分も含めて購読しています。

そういった訳で、2期以降については先のストーリーを知っているだけに、フラットな意見や勝手な深読みが書けるとは思えないので、1期のように毎話の感想を書くのは止めます。気が向いたらシーズンごとにまとめて書いたりするかもですが・・・。

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