ASUS「PRIME Z370-A」 Windows11 対応方法

PC・スマホ 備忘録
ASUS PRIME Z370-A

私の現在使用しているマザーボード「PRIME Z370-A」の Windows11 対応についての備忘録です。

ASUSの「PRIME Z370-A」は Windows11 に対応している

ASUSのマザーボード「PRIME Z370-A」は、デスクトップ向け第8世代 Intel Core CPU用LGA1151ソケットを搭載しており、 Windows11 に対応しています。 ただし実際に Windows11 をインストールするには、事前に2つの方法のうちどちらかを行う必要があります。

  • 「UEFI BIOS」の設定を変更(またはBIOSを「3004」に更新)する
  • 「TPMモジュール」を購入して装着する(BIOSの設定変更も必要かは未検証

私の場合は「UEFI BIOS」の設定を変更することで、Windows10 から Windows11 へのアップグレードインストールを行い、正常に動作することを確認しました。

「UEFI BIOS」の設定方法

「ASUS PRIME Z370-A」マザーボードの「UEFI BIOS」を起動し、「Advanced Mode(F7)」の「詳細」タブを開く。

「PRIME Z370-A」で「UEFI BIOS」を起動するには、電源投入直後の「POST(Power On Self Test) 」と呼ばれる起動時の自己診断テスト実行中に、「F2」または「Delete」キーを押して下さい。(蛇足ですが、他のマザーボードでは方法が変わる場合があります。ご注意下さい)

または「Windowsの設定」を操作して「UEFI BIOS」を起動することもできます。詳しく知りたい方は、「Windows UEFI 起動」などのキーワードで検索して下さい。

「PCH-FW Configuration」という項目を開くと「TPM Device Selection」という設定が「Discrete TPM」となっているのを「Firmware TPM」に変更する。変更時には説明文が表示されるので、よく読んでから「OK」を押す。以上です。

後は設定変更時のお約束である「終了」を選択して「変更を保存してリセット」を選択して「OK」を押すのを忘れずに。必要な設定はこれだけです。

蛇足ですが、この設定変更リセット後に再度 UEFI BIOS を確認すると、同じ「詳細」タブに、これまで存在しなかった「Trusted Computing」という項目が出現しました。これを開くと更にTPMの詳細な設定を変更できるようですが、デフォルトのままで良さそうです。

「TPM2.0 UEFI Spec Version」がデフォルトで「TCG_2」となっているハズです。

私が上記の方法で Windows11 へのアップグレードを行った後、ASUSのマザーボードサポート上で新しいバージョン「3004」のBIOSが公開されました。その説明には「Support Windows 11 by default, no settings changes required in the UEFI BIOS.」と記載されており、BIOSを更新すれば設定変更の必要はなくなるようです。

BIOSの更新には失敗のリスクがあります。更新は、ご自身の責任で行って下さい。

「TPMモジュール」を購入して装着するには?

これに関しては未検証なので、私には方法を解説することができません。ただ「PRIME Z370-A」にTPMモジュールが標準搭載されていない点と、「14ピン(ピン穴の1つは塞がっているので実質13ピン)タイプのTPMモジュール接続用コネクタ」が用意されていることをネット上の情報やマニュアルの記載(1-21ページ「TPMコネクター (14-1ピン TPM)」)などで調べました。

またその時点で、マザーボードに装着可能なTPMモジュールの在庫をチェックしましたが、入手不能な状況でした。現時点では売っているようですが、設定変更だけで対応可能ですので、わざわざ購入して検証する気になりません・・・。

もしTPMモジュールを入手して装着したいなら、Amazonで「TPMモジュール 14ピン」で検索すれば該当する製品が上位表示されるので、「TPM 2.0モジュール」の中で「3つ目の下段(または5つ目の上段)のピンが塞がっているタイプ」を選んで購入して下さい。

私がチェックした限りでは、説明文に「ASUS用」と記載されていてピン配列が異なる商品もありました。購入の際には注意して下さい。

補足1:どうして Windows11 のハードウェア基準が高いのか?

どうして Windows11 のハードウェア要件が厳しめなのか? その理由を解説している記事を見つけました。

ImpressのPC Watchの記事、Windows 11はなぜTPMが必要で、CPU制限が厳しいのか? その理由を詳しく説明

この記事を読むと「セキュリティー強化の為に必要な要件」だと納得できるのではないでしょうか。

補足2:セキュアブートも必須

既に「Windows10」をインストール済みの方なら対応済みだとは思いますが、念のために補足です。

上記までの「TPM2.0」対応と同じく、セキュリティー対策として「セキュアブート」も必須となります。「ASUS PRIME Z370-A」の「UEFI BIOS」設定の方法は下記の通りです。

「ASUS PRIME Z370-A」マザーボードの「UEFI BIOS」を起動し、「Advanced Mode(F7)」の「起動」タブを開く。

「セキュアブートメニュー」の項目を開き、「OSタイプ」を「非UEFIモード」から「UEFIモード」に変更する。

後は設定変更時のお約束である「終了」を選択して「変更を保存してリセット」を選択して「OK」を押すのを忘れずに。必要な設定はこれだけです。

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