もしもの落雷対策

PC・スマホ 備忘録
UnsplashKrzysztof Kotkowiczが撮影した写真

無理のない範囲での、落雷による被害への対策について。

落雷による機器故障の経験談

経験したのはもう15年くらい昔の、ある悪天候の日でした。その日は雷が何度も鳴り響いていました。光と音のタイムラグがほとんど無かったと思うので、雷は近場に落ちていたのだろうと思います。 電化製品などが壊れないか心配で、主要な機器はコンセントから電源を抜いて、雷が収まるのを待ってから使用を再開したと思います。

で、家電などの動作チェックは問題ありませんでしたが、パソコンをチェックした所、ネット回線に接続できなくなっていました。パソコンはキチンと電源を抜いておきましたが、そういえばLANケーブルを外すのを忘れていた!? 焦りながら各部をチェックしたところ、どうやら「NTTフレッツ光」の回線終端装置(ルーターも兼ねる。型番は忘れました)に異常があるようです。あの当時、パソコンはLANカードを別途購入(マザーボードに内蔵されていなかった)して装着していましたが、LANカードも壊れていたかはハッキリ記憶にありません。壊れてた気もしますが、他の箇所に異常はなかったのは覚えています。

その後、NTTの障害対応の窓口に連絡して、回線終端装置が壊れているようだと伝えた所、ほんの数日(次の日だったかも?早かった印象だけハッキリ記憶してます)で新品に交換してくれました。回線終端装置はNTTからのレンタル品で保証対象だったので、無料交換でした。

おそらく、光ケーブル経由で過電流(電圧?)が侵入して来たことが故障の原因だろうと思われます。

落雷の被害を最小限に抑える対策

私はそんな経験から、落雷対策を意識するようになりました。色々とネットを情報を検索した結果、次の2つの対策を取ることにしました。

  • 機器の電源を「雷ガード」機能ありの電源コンセント経由で給電する
  • 自宅のネットは、まず「LAN用雷ガード」機能ありの中継コネクタ経由でルータに接続する

機器の電源については、電源の大本である「分電盤」自体に「雷サージ」を保護する機能が組み込まれている場合があります。我が家では非対応だったので、電源タップで代用しています。もしも分電盤を交換するには専門家の工事が必須になり、工事料金が発生しますし、そもそも賃貸では工事そのものが難しいと思います。

注意して欲しいのは、どういった「雷ガード」機能にしても、雷が家を直撃した場合には保護しきれません。あくまで、ある程度の悪影響を緩和することしかできないというコトです。また雷は、電話線やテレビアンテナ線などの、外と繋がるあらゆる電線から侵入する可能性があります。高価なテレビを所有する方は、TVアンテナ線からも落雷の被害があることを覚えておいた方が良いのではないでしょうか?

といっても、集合住宅などのビルでしたら、避雷針を設けるなどの雷対策をしている場合が多いのではないでしょうか? 気になる方は、詳しくは大家さんや不動産会社さんに問い合わせみて下さい。

私は諸々の条件を考えた結果、先の2点に絞って対策すれば十分だと考えました。これで被害にあったら運が悪かったと諦めるつもりです。

パソコンの落雷対策について

前の項目で、これで被害にあったら諦めると書きましたが、パソコンのデータについては、失いたくない大事なデータが多いので追加対策を行っています

私が以前、パソコンの複数の動作環境切り替え用として使っていた「リムーバブル・ハードディスクケース」が余っていたので、複数の予備HDDをマウントできるようにして、それにデータを定期的にバックアップしています。ここで大事なのは、HDDはバックアップ時のみパソコンに装着し、通常はパソコンから着脱して物理的に隔離して保管するというコトです。

バックアップ先は別に「リムーバブルHDD」である必要は無く、もしも使用中のパソコン内のデータが消失しても復元できる手段を確保できれば何でもOKです。注意点としては、面倒だからとパソコンにバックアップ用の機器を接続したままにすると、落雷でバックアップデータまで同時に消失する危険がある点です。パソコンからも電源からも外して、バックアップデータを落雷のリスクからできるだけ遠ざけるのが肝心です。

普通はバックアップ用機器といえば「外付けHDD」や「USBメモリ」や「NAS」などを使う場合が多いと思います。私の場合、たまたま余っていたリムーバブルHDDケースが落雷対策に最適なので、有効活用しているだけです。

ノートPCならバッテリー駆動を

パソコンの場合、落雷の直接的な被害とは別に「瞬間停電」にも注意が必要です。

パソコンは常に、バックグラウンドでも色々な処理をしているので、タイミングが悪いと1瞬の電源切断でもデータの破損などが発生する可能性があります。最悪、システムデータが破損して、PCが正常に動かなくなる可能性もあります。

ノートパソコンの場合、カミナリが鳴り出したら「バッテリー駆動」にすることをオススメします。予期せぬ電源切断の危険を確実に回避できます。 デスクトップパソコンの場合、通称「UPS(Uninterruptible Power Supply の略)」という「無停電電源装置」から電源を供給すれば、予期せぬ電源消失にもある程度の対応はできます。しかし、仕組みはバッテリー駆動と同じようなものなので、値段も高い上に装置の寿命も長いとはいえず、コスパの悪い製品です。そこにお金を掛けるよりは、落雷中はデスクトップPCの使用を停止するのが現実的です。

私が使用している雷対策の製品紹介

例として、私が実際に購入して使用している雷対策の製品を紹介します。ただここで注意して欲しいのは、私にはこの製品が実際にどの程度の効果があるのか保証できないという点です。もちろん選ぶ時には、製品スペックや値段などを吟味して、有用な商品を選ぶように心掛けましたが、先に書いた経験談の後は、落雷の被害を経験していないので、確かめようがないのです。もしかすると、購入した製品のおかげで被害を防げた可能性もゼロではありませんが、私には判断する能力がありません。

雷からPCを守る! 日辰電機 LAN用雷ガード アース接続不要絶縁タイプ NPL-1001 041310

LAN用雷ガード製品です。LANケーブルの中継コネクタのような感じで接続するだけで良く、アース接続も不要です。LAN規格の「カテゴリ5e」に準拠しています。製品仕様に「インパルス耐電圧 10kV(10/700μsまたは1.2/50μs)」「伝送損失 1~100MHz 3dB以下」と記載されています。

この製品を選んだポイントとしては、同じメーカーの商品ラインナップに、複数のより高性能な「LAN用雷ガード」製品があるのが大きかったです。これだけ力を入れていれば、ある程度の効果を期待しても良いのではないかという予測でしかありませんが・・・。

私は回線終端装置から出ているWAN出力ポートから無線LANルータのWAN接続ポートの間に使用しています。詳しく検証はしていませんが、この製品の接続有無で、LANの回線速度に大きな変化は無いようです。多少は速度低下するようですが、実際にパソコンを使用していて体感速度の低下を感じたことはありません。

電源タップ 強力雷ガード 1個口 白 HS-TM1MK3PBT-W 00-5090

電源用の雷ガード製品です。壁コンセントと電源タップの間に差し込んで使用しています。製品は上に長いので邪魔になるのが難点です。ただ2穴の壁コンセントでも、上下の向きを変えれば2穴両方にコレを挿して使用できます。それと、通電中は常に赤く光るので、夜は目立ちます。

オーム(OHM)社のホームページを確認したところ、製品仕様に「バリスタ電圧:390V」「制限電圧:650V」「最大サージ電圧:60000V」との記載があります。電源タップなどにも雷サージ機能のある製品は多くありますが、この商品よりも「最大サージ電圧」などの性能が低い場合が多いです。スペックと価格のバランスの良さが購入の決め手となりました。

本当は私が購入したのは、同じオーム(OHM)ブランドの「HS-A1234W」という型番の製品ですが、どうやら現在は上記の新しい型番製品に置き換わっているようなので、替わりに紹介します。形状もスペックも似ているので、同等品だと思います。

私が製品を選ぶ時にポイントとしたのは、製品仕様にキチンと性能を明記しているかという点です。漠然と「雷ガード」「落雷から防ぐ」と宣伝されていても、エビデンスがなければ信頼できないと考えたからです。加えてその中で、性能や使い勝手やコスパなども考えてチョイスしました。

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