Panasonicが録画用ブルーレイディスクの全生産を2023年2月で終了すると2023年1月23日に公式発表「録画用ブルーレイディスク 生産完了のご案内」して、ブルーレイレコーダー愛用者に衝撃が走っています。
- 生産終了の理由
- 録画用ブルーレイディスクといえばPanasonic製
- 代替候補となるメーカー
- 蛇足情報:「M-DISC」とは
- SONYはAV商品を値上げ
- ネットワークHDDにコピーする方法も
- BDレコーダーが補償金対象へ
- ブルーレイレコーダーの終わりの始まり?
- レコーダー市場が残っているのは、ほぼ日本だけ
- 録画に熱心だった層のTV離れ
- 2022年のセル映像ソフトの販売動向
- Panasonicが「Blu-ray Discレコーダー」新機種を発表
- 2024年、Panasonicが「全自動ディーガ」新機種を発表
- 注意:レンズクリーナーは危険かも!?
- Blu-rayプレイヤー の今後にも暗雲
- 一部製品における「ディモーラ」サービス対応終了
- 注目の新ユニバーサルディスクプレーヤ
- ソニー、録画用BDの生産を段階的に終了へ
生産終了の理由
生産終了の理由について、Impressの記事「パナソニック、’23年2月で録画用ブルーレイディスク生産完了」に、Panasonicのコメントが掲載されていたので引用させてもらいます。
コンシューマ市場においては、オンデマンド配信を中心としたビデオ視聴スタイルの変化やクラウドデータ保存の普及などにより需要が大きく減少しております。約16年間、続けてきました事業を継続できなくなってしまったことについては大変残念で申し訳なく思っております。本製品をお買い上げ、ご利用いただきましたお客様に心より感謝いたします。
また、東洋経済オンラインでは「Panasonicが録画用ブルーレイディスクやめる訳」という記事を目にしました。録画ディスクの現状につての考察が参考になります。
加えて、BCN+Rの記事「パナ撤退のBDメディア市場で続く縮小、BDレコーダーも苦戦続く」の中で、2022年の「BDメディア メーカー別販売数量シェア」を掲載していますが、Panasonicは「9.3%」となっていて、ブルーレイディスク販売において苦戦していた様子です。
どうやら採算が合わないのが生産終了の最大の理由らしい・・・。
録画用ブルーレイディスクといえばPanasonic製
販売シェアこそ低いものの、オーディオビジュアルに興味のある人なら、録画用ブルーレイディスクにPanasonic製を選ぶ人は多いと思います。「ブルーレイディスク オススメ」等で検索すれば、Panasonic製を推す声が多いのは簡単に確認できます。 それくらいレコーダー愛用家から支持されているPanasonic製ブルーレイディスク。ディスクだけでなくブルーレイレコーダーでも大きなシェアを持つPanasonicが、録画用ディスクを生産終了するとは残念でなりません・・・。
2023年1月25日時点で、ネット上の通販サイトではPanasonic製ブルーレイディスクは売り切れ続出で、残っているのは値段の高い販売サイトが主という状態になっているようです。 公式発表から生産終了まで1ヶ月しか無いだけに、欲しい人が慌てて確保に走ったり、「転売ヤー」の標的になっている可能性も考えられます。
代替候補となるメーカー
スタンダードだったPanasonic製が姿を消した後、代替候補として考えられるのは「バーベイタムジャパン」か「ソニー」製のブルーレイディスクになるでしょう。バーベイタム(Verbatim)を知らない人も多いかもしれませんが、早くからCDやDVD等のディスクメディア製造を行っている古参メーカーで、今は普通の録画用ディスクだけでなく長期保存用の「M-DISC」なども手掛けています。
大量にディスクが必要な人に定番の50枚入りスピンドルケースタイプでは、こういった商品があります。
Verbatim バーベイタム 1回録画用 ブルーレイディスク BD-R 25GB 50枚 ホワイトプリンタブル 片面1層 1-6倍速 VBR130RP50V4
ソニー / 50枚入り / ビデオ用ブルーレイディスク / 1回録画用 / BD-R / 1枚あたり25GB(地デジ約3時間) / 1-4倍速 / ディスク用ケース無し / 50BNR1VJPP4
1枚ごとにケースが必要な人は、こういった商品があります。
バーベイタムジャパン(Verbatim Japan) 1回録画用 ブルーレイディスク BD-R 25GB 20枚 ホワイトプリンタブル 片面1層 1-4倍速 VBR130YP20V1
ソニー / 20枚入り / ビデオ用ブルーレイディスク / 1回録画用 / BD-R / 1枚あたり25GB(地デジ約3時間) / 1-4倍速 / ディスク用ケース付属 / 20BNR1VJCS4
値段を比較すると、SONY製よりVerbatim製の商品の方が安い傾向にあります。品質の評判で言えば「Panasonic製1強」というイメージがあるだけに、2社製品の評判は優劣つけ難いように感じるのですが・・・。
こういった内容をネットで探すと、代替品についての記事もありますが、各メーカーとの関係性がそれなりにあるサイトの場合、全方位に配慮した「当たり障りのない内容」になりがちではないでしょうか? 一昔前なら、個人で色々なドライブやディスクの記録品質を検証している有名なサイトが存在していましたが、現在では更新されなくなっています。
Stereo Sound ONLINEの記事、パナソニックの録画用BDディスク生産 “完了” で悩んでいるエアチェックファンに贈る! お宝番組を残すべきディスクはどれだ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート90
まとめますと、今回チェックした5枚のBDディスクは、どれも充分以上のクォリティを持っていました。特にわが家の140インチスクリーンに投写した場合でも、これだけのクォリティで再現してくれるのはたいへん立派です
Stereo Sound ONLINEの記事、パナソニックの録画用BDディスク生産 “完了” で悩んでいるエアチェックファンに贈る! お宝番組を残すべきディスクはどれだ:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート90
この記事の場合、書き込み直後の音や映像の視聴チェックをしていますが、経年劣化による品質低下についての検証はされていません(そもそも経年劣化の検証が難しい・・・)。録画して保存する場合には、そこが1番気になるのですが・・・。
蛇足情報:「M-DISC」とは
「M-DISC」とは、「DVD」や「Blu-ray」ディスクの記録に用いる素材を工夫して、普通のディスクよりも長期保存できるように改良された商品です(200年以上保存が可能と宣伝されていますが、テスト上の理論値と思われるので、過度な期待はしない方が良いと思います)。「M-DISC」に記録するには専用ドライブが必要ですが、読み込みは普通のドライブでOKなのが利点です。
Wikipediaの記事、M-DISC
I-O DATAのM-DISC関連ページ、M-DISCとは
注意して欲しいのは、あくまでも「DVD」や「Blu-ray」ディスクの改良版でしかない点です。記録容量は「DVD」や「Blu-ray」と同じですし(最大容量の「BD-R XL」で約100GB)、何よりディスクが長期保存が可能だとしても、読み込むドライブが廃れてしまえば使い物になりません。 また、書き込みに専用ドライブが必要なので、普通のブルーレイレコーダーでは記録できないのが惜しい。今後も生き残っていく規格なのかは不透明な感じがします・・・。
SONYはAV商品を値上げ
SONYは2023年2月1日から、オーディオビジュアル製品全般を値上げすると公式発表しました。
多くの製品が値上げ対象となるのですが、その中には「記録メディア」も含まれています。つまり、Panasonic製メディアの代替え候補である「SONY製ブルーレイディスク」は値上げされるのです。
現状でも割高なSONY製品が更に値上げされる。こうなると、コスパ的に「バーベイタイム製ブルーレイディスク」の1択になりそうです・・・。
ネットワークHDDにコピーする方法も
自宅にネットワーク環境があれば、ディスクに保存するのではなく、ネットワークハードディスクドライブに保存するという選択肢も存在します。その中でも有名なのは、アイ・オー・データの「RECBOX」というシリーズ製品です。
ご自分が持っているブルーレイレコーダーが「RECBOXシリーズ」に対応しているかは、アイ・オー・データのホームページに「RECBOX RS・LSシリーズ 動作確認済み機器一覧」があるので、そちらで確認して下さい。
アイ・オー・データ ネットワークHDD 4TB RECBOX テレビ録画 スマホ視聴対応 nasne スカパー! 自動ダビング 日本メーカー 土日サポート HVL-RS4
上記の商品は「RECBOXシリーズ」でも最上位の製品で、保存した番組はスマホ等でも視聴できる機能もあり何かと便利ですが値段は高め。もっと容量や機能を抑えれば価格も安くなります。 ただしこのシリーズ共通の問題点としては、記録するのがハードディスクなので、ディスクに保存するよりも長期保存の信頼性は低くなるという点です。
ハードディスクの方がブルーレイディスクより容量が大きく便利ですが、故障すれば1度に多くのデータが失われるというリスクもあります。
パソコンに詳しい方なら、「NAS」で複数のHDDをミラーリングして信頼性を高めることも可能ですが、運用に知識が必要なだけでなく費用も高くコスパが悪いので、あまりオススメできません。
BDレコーダーが補償金対象へ
ネガティブな話題はブルーレイディスクだけで無く、ブルーレイレコーダーにもあります。2022年になって急速に話題になった、ブルーレイレコーダーに対する「(Wikipediaリンク)私的録音録画補償金制度」の議論。
ITmedia NEWSの記事、「ブルーレイに補償金」の筋が悪い理由 “中の人”が解説
ITmedia NEWSの記事、パナソニックの録画用ブルーレイディスク生産完了と、宙に浮く「録画補償金」
それまでも補償金制度は長年にわたって色々な面で議論され続けていましたが、そんな経緯を無視するように話が進み、あっという間に閣議決定されてしまいました。これによって、今後はレコーダーの販売価格に補償金が上乗せされるのか? それとも、補償金の具体的な話が煮詰まる前に、レコーダー市場が自然消滅してしまうのか・・・何とも摩訶不思議な展開になっているような・・・。
ImpressのAV Watchの記事、「著作権法施行令」が閣議決定。BDレコーダーが補償金対象へ
ただでさえ録画市場が縮小している今になって急展開が起きた原因は何なのか? 私には疑問だらけなのですが、その辺を深掘りするニュースは目にしたことがありません。誰か教えて欲しいです・・・。
ブルーレイレコーダーの終わりの始まり?
日本で録画用ブルーレイディスクの代表格と言っても過言ではない、Panasonic製録画用ブルーレイディスクの生産終了。ネット上の声の中には「レコーダーからブルーレイドライブが消えるのでは」とか「レコーダー自体が消える、終わりの始まりなのでは」といった趣旨の意見も目にしました。
「ねとらぼ」の取材記事「パナソニック、録画用ブルーレイ・ディスクの生産終了を発表 SNSに衝撃広がる パナが語るその背景とは」によれば、Panasonicはレコーダーの生産は続けるようですし、直ぐにレコーダーまで消えるような極端な話ではなさそうですが、ディスクメディアが急速に衰退しているのは間違いないでしょう・・・。
レコーダー市場が残っているのは、ほぼ日本だけ
日本の録画需要は衰退し続けていますが、それでも世界的に見ると「録画」という市場自体が生き残っているのは、ほぼ日本だけであり、録画市場の規模は最大らしいです。
Impress Watchの記事、「パナ、録画用BD生産完了」から考える「録画」文化の衰退
上記の記事から、該当する箇所を1部抜粋させてもらうと
一方で意外に思われるかもしれないが、「録画」という習慣が根付き、機器が売れている国は非常に少ない。現在となっては日本がもっとも熱心な国で、あとはドイツなどに少し残る程度だ。アメリカなどでは、ほとんど行なわれていない。
Impress Watchの記事、「パナ、録画用BD生産完了」から考える「録画」文化の衰退
ということで元々、世界中でレコーダー市場自体が小さい上に、ディスクに保存する習慣も減っていることを考えると、Panasonicが録画用BDを生産完了するのも、むしろ自然な成り行きなのでしょう。
私は前々から、4K録画が可能なディスク規格が出てこないことや、パソコンでの4Kディスク(UHD BD)再生が実質的に不可能になったことに疑問を感じていましたが、上記の記事を読んでやっと理由が分かりました。
パソコンでの4Kディスク(UHD BD)再生の条件については、下記の記事で詳しく解説されています。
ImpressのAV Watchの記事、さようなら、PCのUHD BD再生!? 動作環境を改めて確認した
それにしても、ますますレコーダーの衰退は避けられない感じが強くなってきましたね・・・。
録画に熱心だった層のTV離れ
そもそもTVが「メディアの王様」では無くなってしまったのが根本原因だというような趣旨の考察記事もあります。
マネーポストWebの記事、パナソニックも録画用ブルーレイディスクから撤退 「テレビ番組の録画保存」はなぜ下火になったのか
ネットのサブスク配信や見逃し配信に加えて、コアなファン層向けコンテンツがSNSやYouTubeに移っているという分析。確かに「録画して残す」ことに最も熱心だと思われる層がTVから離れれば、需要が激減してしまうのは必然でしょう。
そもそも「TV」が廃れてしまっては、ディスクメディアだけでなく録画市場が無くなるのも時間の問題でしょう。最近「チューナーレスTV」が話題になっているのも当然の結果ですね。
amazonのチューナーレスTV 一覧LGからは「チューナーレスTV」と同等の機能を持ったパソコンモニターが発売になりました。
32SQ730S-W 31.5インチ LG SMART Monitor 4K(3840×2160) /webOS 22/アンチグレア/DCI-P3 90%/HDR10/USB Type-C(PD65W)/eARC対応HDMI/AirPlay 2、Miracast、Bluetooth/スピーカー/チルト、高さ調整対応
画面サイズ31.5インチで4K画質で映り込みの少ないアンチグレアパネル採用、応答速度は5ms(GTG)ありリモコンも付属します。かなり使い勝手の良さそうな製品だと思います。しかし個人的には、HDMI入力端子が2つしか無い点は本当に残念です。何故なら私の場合、HDMI端子は1つを「eARC」を使ってオーディオ機器に使用したいので、実質的にHDMI機器が1つしか接続できなくなるのです。
上記と似た性能で、画面サイズが「42.5インチ」の製品もあります。
PCディスプレイとしてより、TVに近い使い方がメインの方には、これ位のサイズの方が良いかもしれません。しかし、この製品もHDMI入力端子が2つしか無いのが残念です。それと、パネルに「アンチグレア」の表記が無いですが、もしかして「グレアパネル」なのでしょうか? LG公式サイトにもグレア・ノングレア等の表記は見当たりません。グレアだとしたら、PC用途では自分の姿などの「映り込み」が気になるかもしれませんが・・・。
2022年のセル映像ソフトの販売動向
録画市場は縮小の一方ですが、セル市場はどうなっているでしょうか? 「GfK Japan」が発表したデータを掲載した記事があります。
AV Watchの記事、’22年Blu-ray、洋画と邦アニメの金額比率80%超え。UHD BDは800タイトル突破
DVD、Blu-ray、4K Ultra HD(UHD) Blu-rayなど全てのメディアを含むセル映像ソフト市場は、数量では前年比17%減の2,120万枚、金額では前年比16%減の1,205億円となった。市場全体の税抜平均実売価格は、5,684円と前年同期から2%上昇した。
AV Watchの記事、’22年Blu-ray、洋画と邦アニメの金額比率80%超え。UHD BDは800タイトル突破
どうやらセル映像市場も減少傾向のようです。その中でBlu-rayソフトの金額構成比は微増しているものの、売上金額はやはり前年に比べて減少しています。レコーダーだけで無く、Blu-rayプレイヤーの先行きも厳しいようです。
Panasonicが「Blu-ray Discレコーダー」新機種を発表
2023年2月、Panasonicがブルーレイレコーダーの新機種を発表しました。
Panasonic 2023年2月20日プレスリリース、ブルーレイディスクレコーダー ディーガ 2機種を発売
AV Watchの記事、パナ、ドラマ・アニメ1クール分を自動録画するディーガ
2023年4月、4Kチューナー内蔵モデルも新機種が発表されました。
Panasonic 2023年4月24日プレスリリース、ブルーレイディスクレコーダー新製品 4Kチューナー内蔵ディーガ 4機種を発売
AV Watchの記事、パナソニック“推し活・タイパ”最適な4Kレコーダ。テレビなし設定も
とりあえずレコーダーは新機種がこれまでと同じように発表されました。しかし問題は後続の新機種が出るのかどうか。この時期に出る機種は、録画用Blu-ray Discの生産中止が決まる前に開発されていた可能性があると思われます。来年も新機種がでるかどうかに注目です。
2024年、Panasonicが「全自動ディーガ」新機種を発表
2024年10月18日から「全自動ディーガ」の新機種を発売する予定です。今回は目新しい新機能は無く、ユーザーインターフェイスの改良を主体とした内容のようです。
AV Watchの記事、全自動ディーガ、ホーム画面と番組編集が“推し活”向けに進化。6人までプロフィール登録
ユーザー別の使い分け機能もあるようですが、録画人口が減り続けている現状で必要とされる機能なのか、正直言って微妙なのでは・・・。
注意:レンズクリーナーは危険かも!?
Blu-rayレコーダーやBlu-rayプレイヤーを使っていると、まれにディスクの読み書きで不具合が出ることがあるでしょう。そんな時のメンテナンス方法として、レンズクリーナーの使用を考える人は多いのではないでしょうか? しかし、基本的にレンズクリーナーの使用はお勧めできません。
多くのレンズクリーナーは、クリーニング用ディスクにブラシが付いていると思います。加えて、ブラシにクリーニング液を塗布する商品もあります。でも良く考えてみて下さい。人の目に見えない微細なデータを読み取るレンズを、ブラシでコスって大丈夫でしょうか? 液体を塗って悪影響は出ないでしょうか? ブラシでレンズに傷がついたり、レンズに液体の乾きムラが残る可能性があります。
もしかしたら改善されることも有るでしょうが、余計に悪化させる可能性もあります。イチかバチかの賭けのような行為ではないでしょうか? 間違っても、何も異常のない機器に定期的なメンテナンスとして使用すべきではありません。
もし、どうしてもレンズクリーナーを使ってみたいと思うのでしたら、下記のような商品があります。
この商品には、クリーニングブラシが付いていませんし、クリーニング液も使いません。じゃあどうやってクリーニングを行うのかというと、ディスクに意図的に開けてある穴が起こす風圧でゴミを吹き飛ばす方式の製品です。 ブラシや液体よりはレンズに対する影響も少ないでしょうし、リスクは少な目だと思われます。 DVD用となっていますが、Blu-rayレコーダーやBlu-rayプレイヤーでも使えます。
私は以前、読み込み不良のBlu-rayプレイヤーにダメ元で購入して使ってみたことがあります。再生すると音声ガイドが流れるので、指示に従うだけでクリーニングは完了します。 その時は運良く改善されましたが、必ず良い結果が出る保証はありません。
くれぐれも忘れないで欲しいのは、レンズクリーナーを使ったからといって改善される保証はない(悪化する可能性もある)という点です。良くなればラッキーという程度の効果しか期待できません。
Blu-rayプレイヤー の今後にも暗雲
Blu-rayレコーダー市場が縮小傾向にあるだけでなく、Blu-rayプレイヤー市場も先行きは不安です。その予兆として大きかったのが、2018年の「OPPO Digitalが新規製品開発終了」というニュースでした。「OPPO Digital」は当時、高品質なBlu-rayプレイヤーを品質の割に安い値段で発売していて、売上も評判も好調でした。そんなメーカーの新規開発終了という発表は、Blu-rayプレイヤーの未来が厳しい状況にあるということを象徴する出来事として、深く印象に残っています。
AV Watchの記事、OPPO Digitalが新規製品開発終了、サポートは継続。ディスクプレーヤー市場縮小のため
AV Watchの記事、OPPO Digital新規製品開発終了の衝撃とディスクプレーヤー市場の転換点
ちなみに、「OPPO Digital」のプレイヤーは2019年までファームウェアアップデートが行われていたのが確認できます。
AV Watchの記事、OPPO UHD BDプレーヤー「UDP-205/203」がDolby Visionパススルー対応
「OPPO Digital」は経営手腕的にも評価の高い企業でした。その会社がBlu-rayプレイヤー市場の縮小を見越して、2018年時点で撤退という判断をした。今のBlu-rayレコーダー市場縮小を考えると、納得せざるをえない感じがします・・・。
一部製品における「ディモーラ」サービス対応終了
2023年6月2日、Panasonicの公式サイトで「一部製品における「ディモーラ」サービス対応終了に関するお知らせ」が発表されました。サービス終了は2023年11月30日(木)の予定となっており、「サポート終了対象機種での、本サイトおよび、テレビ本体、レコーダ本体へのサービス提供を終了します」と案内されています。サポート終了の対象機種は下記のページで確認できます。
テレビでは2013年と2014年発売の製品、レコーダーは2006年から2013年発売の製品が対象となっています。「ディモーラ」は、Panasonicのレコーダーの中核といっても過言ではない位に、とても重要な機能です。「ディモーラ」が使えなくなるということは、レコーダーとしての寿命が尽きるのと同じことだと言えます。これらの古い機種を(HDD換装などをしつつ)大切に使っている方にとっては、悲しい知らせだと思います。
サポート終了となるのは、約10年以上前に発売された機種ばかりです。IT系の技術を使用した機器において、10年というのは物凄く長い時間になります。IT技術は日々進化し続けているので、これらの機器がサポート終了となるのは、セキュリティー対策やコンプライアンス上において仕方がない面があると思います。ただ今後、レコーダー事業が縮小して行くことが濃厚なだけに、サポート終了の期間がより早まることへの不安は拭えません・・・。
注目の新ユニバーサルディスクプレーヤ
2024年03月01日、AVファンにとって注目すべきディスクプレイヤーが登場予定です。
AV Watchの記事、AVファン待望の新ユニバーサルディスクプレーヤー“MAGNETAR”が要注目の理由
AV Watchの記事、MAGNETARユニバーサルプレーヤー登場。「UDP900」約55万円、「UDP800」約30万円
AV Watchの記事、AVファン待望ユニバーサルプレーヤー「MAGNETAR」はOPPO「UDP-205」を超えたか?
中国のブランド・MAGNETAR(マグネター)の製品を「エミライ」さんが仲介して販売するようです。2つ上の項目「Blu-rayプレイヤー の今後にも暗雲」で書いた「OPPO Digital撤退」で空席となった良質なプレーヤーの後継候補として期待できそうな予感がします。
ソニー、録画用BDの生産を段階的に終了へ
2024年7月1日、ソニーが「録画用BDの生産を段階的に終了」を発表しました。
AV Watchの記事、ソニー、録画用BDの生産を段階的に終了へ。「当面の間は販売を継続」
具体的な終了時期は未定とはいえ、ついにソニーも録画用BDの生産から撤退。いよいよBlu-rayレコーダー終焉のカウントダウンが始まったような気がします。次に来るのは「Blu-rayレコーダーの生産終了」なのは確かだと断言できる状況になりました・・・。
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