アニメ「灰と幻想のグリムガル」(原作:十文字青)

アニメ・マンガ レビュー

アニメ「灰と幻想のグリムガル」について。原作は既刊21巻(本編19冊、短編集2冊)(2022年6月時点)。コミカライズ版も存在しますが、全3巻で終了しています。

アニメ「灰と幻想のグリムガル」の紹介と感想

この感想には1部ネタバレを含みます。作品の面白さを損なわないように配慮してはいるつもりですが、少しでもネタバレが嫌な方は、感想を読まないことをオススメします

2016年1月から放送されたアニメ。私は今回の視聴で3週目位になります。背景が「水彩絵の具」のような淡いタッチで描かれていて、幻想的なテイストの作品となっています。

この作品は、異世界転生ファンタジーにありがちな「俺TUEEE」的な物語ではありません。主人公たちは特殊能力はおろか、元の世界の記憶すら残っていません。しかも、同時に転生(転移かも?)した12人の中でも見込み薄と判断された「余り物」同士でパーティーを組んで冒険をスタートします(正確には義勇兵見習い)。そんな彼等は、モンスターの中でも最弱なゴブリンにすら苦戦する始末。死亡した人は生き返らない点や、キャラ同士のイマイチ上手く行かない関係性も含めて、地に足の付いたリアルな作品だと思います。

個人的に「俺TUEEE」な物語は「お腹いっぱい」というか、あまり好きではありません。ただただ「無双」するだけではストーリーに重みが感じられず、ご都合主義になりがちだからです(勿論、良作も多々あるのは知っています)。そんな訳で、本作のテイストは私好みです。

成り行きで組んだパーティーは連携も上手く行かずギクシャクしがちで、思うように成果が出ません。そんな状態の彼等は、取り返しの付かない厳しい現実に直面することになる。大きなショックを受けつつも、不器用ながらに歩みを止めずに進む姿は好感が持てます。そして少しづつ成長した彼等が、過去のトラウマを乗り越えた所で、アニメ版は終わりを迎えます。

原作は長編ですので、まだまだ続編を制作できる余地は十分に残っています(アニメ化されたのは原作2巻まで)。私としてはお気に入り作品なので続編を期待していますが、そういった話は聞こえて来ません。コミカライズ版も存在するものの、全3巻で完結しています(アニメ化と同じ原作2巻まで)。人気が無いのでしょうか? 個人的には良作アニメだと思うのですが・・・。

Kindle電子書籍版の紹介

原作は既刊21巻(本編19冊、短編集2冊)(2022年6月時点)。コミカライズ版は全3巻。原作は冊数が多いので5巻まで紹介します。

灰と幻想のグリムガル level.1 ささやき、詠唱、祈り、目覚めよ (オーバーラップ文庫) Kindle版

灰と幻想のグリムガル level.2 大切じゃないものなんか、ない。 (オーバーラップ文庫) Kindle版

灰と幻想のグリムガル level.3 思い通りに行かないのが世の中だと割り切るしかなくても (オーバーラップ文庫) Kindle版

灰と幻想のグリムガル level.4 導き導かれし者たち (オーバーラップ文庫) Kindle版

灰と幻想のグリムガル level.5 笑わないで聞いておくれよ (オーバーラップ文庫) Kindle版

アニメ化されたのは、原作2巻までの内容です。コミカライズ版もアニメ版と同じく、原作2巻までの内容で完結しています。

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