アニメ「四月は君の嘘」について。原作は全12巻(本編11冊、短編集1冊)。また、作中に出るキャラクター名の敬称は略して書きますのであしからず。
イントロダクション
2014年10月から放送されたアニメ。主人公の「有馬公生(ありまこうせい)」は幼少期に母の猛烈な指導を受け、ピアニストとして有名だった。しかし、母を病気で亡くすと共にピアノが弾けなってしまう。そんな彼は中学3年の春、ヒロインの「宮園かをり(みやぞのかをり)」と出会う。まるで「春の嵐」のように有馬を翻弄する彼女との出会いに影響され、彼は再びピアノを演奏しようと歩み出すが・・・。
アニメ「四月は君の嘘」の感想
この感想にはネタバレを含みます。作品の面白さを損なわないように配慮してはいるつもりですが、少しでもネタバレが嫌な方は、感想を読まないことをオススメします。加えて、視聴直後でテンションが上りまくった状態で書いているので、少し暴走気味な文章になるかも知れませんが、ご容赦下さい。
この作品の存在は以前から知ってました。しかし、何となくハッピーエンドで終わらない感じが濃厚に漂っていたので、今まであえて視聴しませんでした。ただ今回は、面白そうな作品を避け続けるのは勿体ないと思い、ようやく重い腰を上げたという感じです。
まず印象的なのが、素晴らしい作画。絵力だけで物語が持つホドにキレイで印象的なシーンの数々はとにかく美しい。また、演奏するキャラの心情や曲の内包する情景を、視覚イメージで鮮やかに表現する映像も素敵です。もちろん、演奏される曲の数々も素晴らしいのは言うまでもありません。
ヒロイン宮園かをりと印象的な出会いをした有馬公生。自由奔放で明るい彼女ですが、早くも3話には不吉な予兆が漂い始める。もうこの次点で、悲しい別れが待っている気がしてしょうがない。有馬がヒロインに心奪われ支えられて過去のトラウマと向き合い、不器用ながらに乗り越えようとする様は、痛々しくも感動的。しかし、そんな大きな支えであるヒロインが体調を崩して入院することで、有馬に再び「喪失の恐怖」が・・・。母を亡くしたトラウマから完全回復する間もなく、再び「かけがえのない」人を失う恐怖と向き合うのは辛すぎるだろう!?
私はもう前半が過ぎた位から、「悲しい結末なんて止めてくれ、こんな必然は見たく無い」「何とか多少の強引さがあっても良いから、ハッピーエンドで終えてくれ」と、願いながら観てました。しかしそんな願いも虚しく、私がこの作品に感じ続けていた「喪失感」というイメージは、最後まで拭えませんでした・・・。この作品は登場人物が悩み苦しむシーンが多いので、感情移入しながら観るとドップリ疲れてしまう。でも、だからこそ続きが余計に気になって、ついつい連続視聴してしまう・・・。
頭では分かっているんです。有馬は「悲しみを乗り越え、それをピアノを演奏する糧に変えて弾く」というコトは。ライバル達にしても、個々の抱える心情を曲に乗せて表現することで、より高みに登って行く。それでも、悲しみばかりの人生なんてツラ過ぎる。
ヒロインの宮園かをりは最後の少ない時間を使って、精一杯に生きていました。あそこで命の火が消えてしまうのは仕方がないとは思うし、想い人の有馬とすごした日々は、充実したものだったコトでしょう。それでも、ほんの少しで良いから、2人がお別れする猶予を与えてあげて欲しかった。
確かに有馬は、最後に「心の中にある彼女のイメージ」と共演することが出来ました。しかし、彼女はどうなる? 有馬が素晴らしい演奏が出来たことも知らず、手術から生還できずに終わるなんて悲し過ぎる。手紙で気持ちを伝えるだけじゃ無く、会ってお別れをする機会があればと。あともう少しで良いから、彼女に時間があればと思わずには居られない・・・。
え・・・。私の勝手な願望をダラダラと書いてしまいましたが、この物語が良作なのは間違いないです。色んな意味で、強く印象に残る作品でした。
感想の追記
上記の感想をUPした後も、どこか言い残しがあるような感じがしてましたが、上手く言語化できないままでした。それが、6日が過ぎた今日になって、何故かトイレでボーッとしている時に、急に思いついたので書きたいと思います。
宮園かをりは、最後はもっと有馬を頼っても良かったのではないだろうか? 彼女が最初から「自分が去りゆく人間だから、彼に負担を負わせたくない」と考えていたのは分かりますが、最後までソレを貫き通してしまったコトが、わたしの中でどうにも「引っかかって」いたんだと気が付きました。
確かに、そうでないと「タイトル回収」が不可能になることは分かります。でもなーーーと。いい意味で、作者すら裏切る展開が起きても良いと思うんですがね・・・。
以上、勝手な妄想でした。(あれ、オチが付いて無い?読んだ人に伝わらない、意味不明な内容では?)
Kindle電子書籍版の紹介
「四月は君の嘘」は電子書籍化されています。原作は全12巻(本編11冊、短編集1冊)です。また、新品の紙の本も入手可能となっています。
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